飼育している亀の様子がいつもと違う…
餌を全然食べてくれない…
亀の甲羅が白い…
皮膚に異常がある…
本記事では、上のような亀の飼育における悩みや不安を解決していきたいと思います。
また、亀を飼育する上で注意すべき病気や、病気の原因・予防方法についても詳しく解説していきます。
亀を飼っている方は必読です!
亀がなりやすい病気
まず初めに、亀がなりやすい病気10選を紹介します。
- 中耳炎
- くる病
- 足底潰瘍
- 尿路(膀胱)結石
- 爪の伸びすぎ
- 呼吸器感染症
- 甲羅の異常
- ハーダー氏腺炎
- くちばしの異常
- 卵詰まり
亀の病気(症状・原因・予防)
以下では、上で挙げた8つの病気の症状や原因・予防方法について詳しく解説していきます。
症状が見られたら飼育環境の改善や、場合によっては病院に連れて行ってあげましょう。
①中耳炎
中耳炎の症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:耳が腫れる(目の後ろ側)、赤くなる
原因:飼育している水が汚い、細菌が入り込む
予防:餌をあげすぎない、水換えを頻繁に行う
※水棲、半水棲の亀に多い病気です。
②くる病
くる病の症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:甲羅の変形、甲羅が柔らかくなる・剥がれる、足の変形、歩行困難
原因:栄養不足(カルシウム、ビタミンDなど)、紫外線不足
予防:日光浴をさせる、栄養バランスを考える
※子亀がなりやすい、発育不全よる病気です。
③足底潰瘍
足底潰瘍の症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:足の裏に穴が開く(皮が剥ける)
原因:水深が浅すぎる(浮力が小さすぎる)
予防:十分な水深(浮力)を保って飼育する
※本来は水の中で生活しているので、足の裏は体重を長時間支えるほどの強度はないです。
※足を裏返さないとわからないため、発見しにくので注意しましょう。
※※水棲、半水棲の亀に多い病気です。
④尿路(膀胱)結石
膀胱結石の症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:石が小さければ無症状、血尿、便秘、食欲不振、いきみ、粘度の高い尿
原因:タンパク質の多い食事、脱水、細菌、運動不足
予防:栄養バランスを考える、水分補給、適切な飼育環境
※リクガメに多い病気です。
⑤爪の伸びすぎ
爪の伸びすぎの症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:爪が伸びすぎている、伸びすぎて折れる、歩行障害
原因:床材の摩擦が少ない、運動不足、手入れ不足
予防:適切な飼育環境、定期的に爪切りをする
※リクガメに多いです。
※自分で切るのが難しい場合は、ショップや病院で行ってもらいましょう。
⑥呼吸器感染症(肺炎)
呼吸器感染症の症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:水中で体が傾く、食欲不振、口を開けて呼吸、鼻水、呼吸音の異常
原因:不適切な飼育環境、ビタミンA不足、ウイルス感染、ストレス
予防:適切な飼育環境、栄養バランスを考える
※リクガメに多い病気です。
⑦甲羅の異常
他と内容が重なる部分もありますが、甲羅異常の症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:甲羅の色が白くなる、体に対して甲羅が小さい
原因①:甲羅が過剰に乾燥している、甲羅が常に水からでている(水深が浅い)
原因②:甲羅干し不足、飼育水が汚い、栄養不足
予防:十分な水深を保ち、甲羅干しが自由にできる環境にする
※水棲、半水棲の亀に多い病気です。
⑧ハーダー氏腺炎
ハーダー氏腺炎の症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:目が赤く腫れる、開かなくなる、膜ができる、視力障害、食欲不振
原因:ビタミンA不足、栄養不足
予防:基本は人工飼料を与えて、エビはあげすぎない、栄養バランスを考える
※亀にとってエビは大好物ですが、ビタミンA欠乏になりやすいので与えすぎには気をつけましょう。
※水棲、半水棲の亀に多い病気です。
⑨くちばしの異常
くちばしの症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:上下のくちばしが噛み合っていない・伸びすぎている、食欲不振
原因:先天的な場合もある、柔らかい餌ばかり与える、バランスの悪い食事
予防:繊維質が豊富な餌・硬い餌を与える、栄養バランスを考える
※リクガメに多い病気です。
⑩卵詰まり
卵詰まりの症状・原因・予防は以下の通りです。
症状:ぐったりする、何度もいきんでいるのに何もでない、食欲不振、嘔吐
原因:産卵に適した環境ではない、カルシウム不足、太り過ぎ、痩せすぎ
予防:産卵しやすい飼育環境を作り、十分な日光浴をさせる、水温を適切に保つ
※メスの亀は無精卵を作ることがあるため、オスがいなくても卵詰まりになることがあるそうです。
※詰まった卵が腹部を圧迫することで、排泄困難や腎不全になることもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
どの病気においても、不適切な飼育環境が原因だということがよくわかりますね。
適切な環境で飼育することができれば、多くの病気は防ぐことができます。
何か異常が見られた場合には飼育環境の改善をし、場合によっては病院に連れて行ってあげましょう。