みなさんは、『ミシシッピニオイガメ』というカメを知っていますか?
ペットショップでも時々、カメを販売しているお店を見かけますよね。
クサガメやミシシッピアカミミガメ、カブトニオイガメなど、カメには様々な種類がいます。
その中でも、本記事では小さくてとってもかわいいミシシッピニオイガメについて紹介していきたいと思います。
飼育方法はもちろん、大きさや値段などについても解説していきます。
これからミシシッピニオイガメを飼いたい!という方は必見です。
ミシシッピニオイガメとは?
ミシシッピニオイガメは小さい体とかわいい顔つきが魅力的な、ペットとして非常に人気のあるカメです。
他のカメと比較してあまりサイズが大きくならないので、一般的なサイズの水槽で飼育可能です。
慣れてくると「エサくれダンス」をしたり、顔を出すと寄ってきたりして可愛いですよ。
飼育も簡単なので初心者にもオススメです!
生態(性格, 寿命,年齢,性別の見分け方)
ミシシッピニオイガメの生態を以下に簡単にまとめます。
- 性格 : 温和で協調的である
- 寿命 : 15〜20年程度で、長くて30年生きる個体がいる
- 年齢の数え方:4ヶ月で1歳として換算する
- 性別の見分け方 : 尻尾の特徴や排泄口の位置で見分けることができる
詳しく知りたい方は下記を参考にしてください。
臭いは?
ニオイガメと聞くと「臭いの?」と思われる方もいると思います。
しかし、ミシシッピニオイガメがニオイを発するのは危険時のみです。
通常の飼育下では、特別臭いニオイがするということはありません。
それでも基本的にカメは水を汚しやすいため、管理を怠ってしまうとすぐに臭くなります。
特に夏場は水が汚れやすいので気をつける必要があります。
気になる方はカメ飼育用の消臭剤なども販売されているので安心ですよ。
私は下の商品を使っています。
大きさは?
ミシシッピニオイガメは最大でも13cm程度と言われており、カメの中でもかなりサイズが小さいです。
どんどん大きくなって飼えなくなる心配もありません。
他の一般的なカメと比較して飼育もしやすく、掃除の頻度も少なくて済みます。
より詳細を知りたい方は、『ミシシッピニオイガメ – Wikipedia』を一読してみてください。
値段は?
ミシシッピニオイガメは3000円〜5000円ほどで売られています。
実際に私も2匹飼育していますが、爬虫類も扱っている普通のショップで一匹5000円くらいで購入しました。
ミシシッピニオイガメは子ガメの状態で販売されていることが多いので、できるだけ元気な個体を選ぶと良いです。
ミシシッピニオイガメの飼育方法
ミシシッピニオイガメは、基本的には熱帯魚と同じような設備で飼育することができます。
ここからは、具体的に以下の項目について説明します。
- 水槽
- 餌
- 水深
- 水温
- 日光浴
- ベビーの飼育方法
- 多頭飼いや混泳について
- 亀がなりやすい病気
① : 水槽
ミシシッピニオイガメは最大でも13cm程度にしかならないので、60cmの水槽があれば大きくなっても十分飼育できます。
子ガメならもっと小さい水槽でも大丈夫です。
成長に合わせて水槽のサイズを変えてあげても良いでしょう。
オススメはガラス水槽ですが、プラケースや爬虫類専用のケージなどでも飼育することができます。
ガラス水槽の方が透明度が高く、泳いでいる様子がよく見えて可愛いですが、プラケースなどは軽くて掃除が楽です。
私が実際に使っている水槽は下の商品です。
サイズ的におすすめは60cm水槽ですが、45cmの水槽セットもかなりお得です。
このようなプラケースで飼育することも可能です。
軽くて掃除が楽なのがメリットです。
下のようなろ過装置を入れてあげると掃除の頻度を減らせます。
② : 餌
餌は一般的に手に入る人工飼料をよく食べます。
ウチのカメにはおやつとして乾燥エビなども与えています。
基本的に水中で餌を食べる習性があり、水底で餌を探していることが多いので沈下性(水に沈むタイプ)の餌がオススメです。
基本的にはなんでも食べるので、餌はそこまで心配しなくても大丈夫です。
ちなみに私が使っているのは下の餌です。
ベビーのうちは粒の小さいタイプが良いでしょう。
成長に合わせて食べやすいものを選んであげてください。
おやつとして下の乾燥エビもたまに与えています。
餌の頻度は2日に1回、頭の1.5倍くらいの量で十分です。
ベビーのうちは1日1回、食べられるだけあげても良いです。
可愛くて餌をたくさんあげてしまう気持ちはわかりますが、肥満は体に悪影響を及ぼすので注意しましょう。
手足や首の付け根のお肉が甲羅からはみ出ていたら肥満です。
こんな感じです↓
ミシシッピニオイガメの飼育に必要な商品については、下の記事を参考にしてみてください!
③:水深
水深は首を伸ばせば水から顔を出せるくらいの深さが安心です。
特に子ガメのうちはあまり深くしないほうが良いです。
大きくなれば水槽いっぱいまで水を入れても大丈夫ですが、息継ぎしやすいように足場を作ってあげましょう。
注意が必要ですが、水位をあげると泳いでいる様子がみれて可愛いです。
浮島などを設置すると泳ぐスペースも増え、陸地も作れるのでオススメです。
浮島も種類によってはカメが上りにくいものもあるので、しっかり選んであげましょう。
実際に使っている浮島・陸地はこちらです。
スロープになっている陸地の方が上りやすそうで、カメもよく使っている印象です。
浮島の方は水槽のスペースを広く使うことができます。
どちらもおすすめなので好みで選んでください。
④ : 水温
ミシシッピニオイガメの適温は23〜30度で、比較的暖かい水温を好みます。
10以下になると冬眠状態になりますが、冬眠はリスクが高いためオススメしません。
冬場はヒータをつけて水温を維持し、屋内で冬眠させずに飼育するのが無難です。
ヒーターは水槽の大きさに合わせて適切なものを選びましょう。
⑤ : 日光浴
カメは体を温めて消化を促進したり、紫外線を浴びることでビタミンD(カルシウムの吸収効率をあげる)を生成するために日光浴を行います。
屋内飼育の場合はバスキングライトや紫外線ライトを設置することが多いです。
しかし、これは全てのカメに必要なわけではなく、個体差もあります。
ミシシッピニオイガメは水棲ガメなので基本的には水の中で生活しています。
バスキングライトや紫外線ライトが必要という意見もあれば、必要ないという意見もあるのではっきりとは言えません。
自宅のミシシッピニオイガメの水槽にも設置していますが、そもそもあまり陸に上がらないこともあり、ライトはほとんど使っていないです。
基本的にはあまり日光浴をさせていませんが、今のところ問題なく元気です。
水棲ガメにとって日光浴の重要性はあまりないそうですが、皮膚病の予防や子ガメの成長のために設置しておくと安心です。
晴れている日にベランダなどで日光浴させてあげても良いです。
その場合、鳥などの外敵には気をつけてあまり長時間行わないようにしましょう。
詳しくは以下の記事で解説しているので、気になる方は読んでみてください。
⑥:ベビーの飼育方法
ミシシッピニオイガメは比較的飼育しやすいですが、ベビーの時の飼育には注意が必要です。
ベビーの飼育方法については、下の記事で詳しく解説しています。
⑦:多頭飼いや混泳について
ミシシッピニオイガメは注意点をしっかり抑えれば、多頭飼いや混泳に挑戦することができます。
しかし、多頭飼いや混泳は危険を伴うので個人的にはあまりオススメしません。
詳しく知りたい方は下の記事を読んでみてください。
⑧:亀がなりやすい病気
病気のほとんどは、適切な飼育環境を保つことで防ぐことができます。
亀がなりやすい病気について下の記事で詳しく解説しています。
気になる方は読んでみてください。
ミシシッピニオイガメを飼育する際の注意事項
次に、ミシシッピニオイカメに関する注意事項を簡単に説明します。
- サルモネラ菌
サルモネラ菌
カメなどの爬虫類は50〜90%がサルモネラ菌を持っています。
ほとんどのカメの飼育水槽にはサルモネラ菌が存在していると考えて良いです。
感染すると急性胃腸炎の症状や、重篤化すると菌血症や髄膜症状を引き起こすことがあります。
飼育水槽やカメを触った後には必ず石鹸で手を洗い、水換えを行う時には食品を扱う場所などは避けるようにしましょう。
また、飼育水を清潔に保つためにも水換えを定期的に行いましょう。
サルモネラ菌がゼロになるわけではありませんが、菌を増殖しにくくする商品なども販売されているのでチェックしてみてください。
ちなみに私は、カメ水槽の掃除を行った時には、掃除に使用した場所周辺を下のようなアルコールスプレーで除菌しています。
心配な方は実践してみてください。
ミシシッピニオイガメの引越し方法・注意点
番外編ですが、ミシシッピニオイガメを引越しなどで移動しなければいけない時、注意する点や引越しの手順などを下の記事でまとめています。
気になる方は読んでみてください。
まとめ
ミシシッピニオイガメの飼育は簡単で初心者でも挑戦しやすいので、ペットとしてはかなりオススメです!
注意点や飼育方法をしっかり理解し、管理してあげれば長生きしてくれるでしょう。
泳いでいる様子や餌を欲しがっている様子はとても可愛いです!
また、子ガメから成長していく様子も見ることができるので楽しいですよ。
皆さんもミシシッピニオイガメをお迎えして、たくさん愛情を注いであげましょう!